サイトの効果

社労士というのは、地元密着型の仕事である。今後電子申請が一般的になれば、全国展開も可能かもしれないが、都会ならともかく、ここ栃木県では、「声をかけると気軽に訪問してくれる地元の先生」への需要というのが、まだまだ基本であろう。というわけで、World Wide Web の世界とは、いまいちなじみのよくない世界だとも言える。
わたしがサイトを作ったのは、1999年のことで、おそらく栃木県では第1号だったと思うし、現在でも、「栃木 社会保険労務士」「宇都宮 社会保険労務士」などの検索語で Google 検索すると、社労士の事務所サイトとしては、わたしのところがトップに来る。下記リンクを試していただきたい。要するに、サイトを作っている社労士がごく少ないということなのだが。
google:栃木 社会保険労務士
google:宇都宮 社会保険労務士
なぜこういう状況になっているかというと、答は簡単。商売に結びつかないからである。サイトを作って7年以上の間に、個人からの質問は多々あるが、企業から受注に関する問い合わせは数件、実際に顧問契約に至った例は、たった1件である。サイト構築、更新の手間にくらべ、正直これではひきあわない。わたしの場合は、「コンピュータ、インターネットに強い社労士」という印象のために作っている、という感じで、はっきり言うと趣味の世界に近い。もっとも「趣味」としては個人サイトや、mixi、ML の主催、などもしているので、どうしてもこちらは放置気味になっていたというわけである。
栃木では、社労士の個人サイトも少ないが、栃木県社会保険労務士会は、サイト自体まだ未構築である。全国の社労士会で、自前のサイトを持たないところは、ほかに山梨と高知だけのようだ。
その栃木県も、昨年来、サイトの公開に向けて動いている。実は、11月に「会員個人のホームページにリンクしてほしければ連絡せよ」というお達しが来ていたのだが、回答するのをすっかり忘れていた。これは、申込みではなくて、希望数確認のためのものだということだから、格別問題はないが。
個人事務所のサイトと違って、社労士そのものの広報という点から考えれば、やはり県会のサイトは必要だと思う。どんなものができあがってくるのか、楽しみだ。