勤務と開業

花粉症のわたしにとって、一番苦しい時期も終わり、だんだん元気が出てきました。
突然思いついて、このサイトのグラフィックも模様替え。さわやかなイメージを狙ったのですが、いかがでしょうか。
ご報告が遅れましたが、1ヶ月ほど前から、社労士事務所に勤務しています。といっても、勤務社労士に変更したわけではなく、現在の顧問先の仕事はそのままさせていただいています。
社労士事務所に勤務して経験を積んだ後、独立開業、というのが理想的なのでしょうが、実際はそういう勤め口は少なく、不安を抱えながら開業する人が多い中、順序は前後しましたが、このような機会を得たのは、とてもラッキーなことだと思っています。いままでと比べて、時間的にはかなり厳しいですが、徐々にペースもつかめてきました。
なにごとも勉強、というと、いかにもきれいごとのようですが、今回のように「修行」という意味合いが大きい勤め口でなくても、いままでの仕事はすべて、現在の自分の基礎になっていると思います。パソコンの使い方ひとつにしても、お給料をいただきながら、会社の経費で参考書なども買ってもらい、しっかりと勉強しました。なにより、実際の仕事の中で出てくるひとつひとつの課題をこなす、ということ自体が、実践的な勉強でした。漫然と言われたことをやるのではなく、将来のために身につけられることはすべて身に付けよう、と貪欲になることが、その時点での仕事にも役立ってきました。
ただ、そういう考えで勤めていると、「この仕事を続けていて、これ以上学ぶものはない」と思った時点で、仕事自体が苦しくなってしまうという弊害はあります。その判断自体、自分の実力をきちんと評価できる力がないと、ただの思い上がりでしかないこともあります。また、ほかの問題があってやめたくなっているのを、「学ぶものがない」という、一見前向きな理由に転化してしまうという危険性もはらんでいます。このあたりに気づくかどうかというのも、やはり、実力のうちでしょうか。
わたしの場合は、上に書いたようなことをあまりきちんと分析するまもなく、個人的な転機がそのまま開業につながったという感じですが。
勤めだしたばかりで、「辞め時はむずかしい」なんて考えているのもヘンな話ですが、ずっと勤務する気がない以上、やはり考えておかねばならないことでしょう。勉強にこれでいい、ということはないけれど、どこかで区切りをつけなければなりません。
社労士をめざして勉強している方と、どこか通じる課題を抱えてしまったというわけですね。とりあえず今は、1年たったら、一度考えてみよう、と思っています。